天明3年(1783年)に起きた天明の大飢饉を機に、将来の飢饉に備え、鷹山のもと家臣たちと編まれた、生き延びるための手引書「かてもの」。そこには野草の調理法から、毒草の見分け方、保存方法に至るまで、命を守る知識が記されていました。
カキドオシ、オオウバユリ、ヤマウコギ……。 誰もが見過ごしていた身近な草花に、「食」と「生」の意味を見出し、その可能性を拓く。それは、何もないと嘆くのではなく、今持っているものや置かれた境遇を最大限に活かし切る「自力本願」の真髄でもありました。
「目の前にあるもの」をどう活かすか。その視点ひとつが、後の大飢饉において米沢藩から餓死者をほとんど出さなかったという結果に繋がりました。たとえ過酷な状況にあっても、今あるものに目を向け、自分自身の知恵と力を尽くして道を切り拓く。鷹山は「かてもの」を通して、逆境を生き抜くための真の心の構え方を教えてくれています。
かてもの編:莅戸善政・中条至資
市立米沢図書館デジタルライブラリーで「かてもの」原文及び復刻版をご覧いただけます。
かてものをさらに知る
伝国の杜 上杉博物館付属庭園置賜の庭
厳しい自然を敬い、その恵みに感謝して生きてきた置賜の人々。その暮らしから生まれた独自の信仰や習俗を再現したのが「置賜の庭」です。
園内の草木塔や「かてもの」となる植物は、先人たちの祈りや生活の知恵を今に伝える道標。置賜に受け継がれる精神文化を、その風土とともに体感できる場所です。
- 住所〒992-0052 山形県米沢市丸の内1-2-1
- 電話0238-26-8001
- 営業時間9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 定休日4月~11月:第4水曜日/12月~3月:月曜日 年末年始
上杉伯爵邸
ここでは、鷹山がのこした「かてもの」の精神を受け継ぐ、米沢の郷土料理をいただくことができます。大正時代から続く上杉家の邸宅で、美しいお庭を眺めながら、ゆったりと歴史の趣に浸るひとときを過ごせる場所です。
- 住所〒992-0052 山形県米沢市丸の内1丁目3-60
- 電話0238-21-5121
- 食事営業時間11:00~21:00 予約優先 (14:00以降要予約)
- 茶房営業時間11:00~14:00
- 定休日毎週水曜日
山里Magari
フィレンツェで修行を積んだシェフが、東京・自由が丘から米沢の関根へと移り住んで開いたレストランです。地元の豊かな食材や「かてもの」を活かした、本格的なイタリアンを味わうことができます。
- 住所〒992-1205 山形県米沢市関根12735
- 電話0238-33-0840
- ランチ11:30~13:00 L.O.(14:30CLOSE)
- ディナー17:00-20:00 L.O(21:30CLOSE)
- 定休日毎週月曜日